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 国際社会の一員である、

これからの住みやすい日本設計。

 私達の声が国会に届きました。ご賛同ありがとうございました。
 マスコミの皆様も、国会の先生方もありがとうございました。
 今後も国際社会で恥ずかしくない議論をしていきましょう。
 ウィシュマさんのご冥福を、心よりお祈りいたしております。

主張内容

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入管法改正案の内容に反対し,速やかなる廃案を求めます。

 政府は,2021年2月19日に,「出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律案」(以下「入管法改正案」といいます。)を開会中の通常国会に提出しています。
 しかし,そもそも現行法は国際法に反している上,難民受け入れを年間30名程度しか認めず,国際社会の一員としての責務を果たしていません。
まず,現行制度は,①司法審査を経ることなく,行政官による決定(収容令書,退去強制令書)によって拘束し,②退去強制令書による場合は無期限の拘束を認め,かつ,③拘束の可否の判断にあたって必要性・相当性等の要件を要しない(原則収容主義)とする制度です。国連・恣意的拘禁作業部会は,2020年,この点について,日本の現行制度が国際人権法に違反していると認定しています。
次に,入管法改正案は,監理措置制度の創設を規定します(44条の2,52条の2)。これは,①入管当局が選定権・取消権を有する監理人を付して,②入管当局が相当と認めるときのみ収容からの解放を許すが,③監理人には被監理者を監視する制裁つきの法的義務を課し,④退去強制令書を受けている人たちについては就労を許さず,⑤これに反して就労した場合等に刑事罰を課すなどというものであり,解放された者と同人を支援する者への締め付けをより厳しくする点で問題が大きいものです。また,そもそも,監理措置制度は,収容からの解放を入管当局の恣意に委ねている点で,人権侵害の程度が大きいものです。
さらに,入管法改正案は,難民認定申請者が3回目の難民認定申請を行った場合等に,例外的な事例を除いて,強制送還を可能としています(61条の2の9第4項1号)が,ノン・ルフールマン原則(生命や自由が脅かされかねない場所への送還を禁止する国際法上の原則)に明確に反しています。このような措置をとろうとする背景には、難民認定率が0.4%(2019年)にとどまる現行の日本の難民認定制度の不全があります。
また,入管法改正案は,退去命令拒否罪を創設しています(55条の2第1項,72条8号)。どうしても帰国できない事情を抱えた難民認定申請者や在留資格のないままに日本に生まれ育った若者たちなどにも刑事罰を課すものであり,また,支援者も共犯処罰の対象とし得るものです。この点は,外国人支援の弁護士すらも刑事罰の対象になりかねない危険なものです。
刑事罰の創設以外にも,入管法改定案では,在留特別許可において1年を超える実刑の刑事処分を受けた者等を原則不許可とすること(50条1項)や,一般面会の録音録画制度の新設(55条の56)など,全体として外国人や被収容者の権利を制限する方向での措置が導入されています。
今回の入管法の改正で定められるべきなのは,来日した難民を適正に保護する難民認定制度への改変であり,子どもの最善利益・家族結合権の保障など国際人権法を遵守する在留資格制度への改変です。すでに「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(令和2年度改訂)」が閣議決定(令和2年7月14日)されるなど、外国人との共生が決定される方向とは逆の方向となります。 
今般の入管法改正案は,これまで国際社会から繰り返し批判され,また,国際法違反と認定されてきた「入管収容制度」「難民不認定制度」を改善することなく,国際人権法に反するものであり,国際社会の一員としての責務を果たそうとしているものではありません。
したがって, 入管法改悪反対実行委員会は,入管法改正案の廃案を主張いたします。

 2021年(令和3年)4月21日
                     入管法改悪反対実行委員会委員長  出井 博文

主張内容
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​実行委員会紹介

入管法改正に危機感を抱いた、国際的な人権保障に関心のある弁護士有志を中心に、入管法改悪反対実行委員会を組織しました。

       委員長  出井 博文

            高井 信也

            辻  慎也

            

            児玉 晃一

 

            大川 秀史

 

            指宿 昭一

   

   (以上、関東弁護士会連合会

       外国人の人権救済委員会 委員長経験者)

                   

 

                   師岡 康子

      

            

            

            

実行委員会紹介

入管法改悪反対デモ vol.2
~ウィシュマさんを偲んで~
​日時場所

日時:2021年5月16日   

   14時45分

場所:日比谷公園・霞門前集合

    

 スタート:15時00分

 警視庁車両に先導していただきます。

 約1時間のコースです。

 

 ※サイレントで行います。待機中・歩行中は必ず間隔をあけて下さい。ゆっくり歩いて下さい。入管法改悪反対などのプラカード等をお持ち下されば幸いです。 

入管法改正反対デモ日時場所
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